あのー、ちょっと・・・
いきなりですが、阿部商会さんの創業者の故阿部文治社長と最初にお会いした時、とても緊張しました。聞くところによると文治さんは第二次世界大戦に従軍し、ゼロファイターであったらしい。社長室でご挨拶させていただいたと記憶しています。寡黙で、しかし、圧倒的なオーラを放っていました。そして、「あなたも髭か・・・」とポツリ。当時ボクは口髭を生やしていました。「はいっ」と答えながら笑顔。後で聞いたのですが、文治さんは<髭を生やした輩がお嫌いだった>と。社長室の壁に創業当時、社屋の前でアメリカ製の大型バイクがずらりと並べられ、その横に社員さんが颯爽と立っている(跨っていたかな?)写真が飾られていました。多分、バイクはインディアン。逸話があります。社員さんがそのバイクに乗って自動車部品の配達をしていて神田警察署の前を通過しようとしたら警察官が「免許証拝見」と。しかし、免許を持っていなかった。その時、不携帯だったわけではなくて、免許を<持っていなかった>のです。警察官から免許が必要である旨を説教されて、帰社。社長にそのことを報告すると、文治社長は徒歩数分のところにある神田警察に出向き、署長に「免許をバイクの台数分くれ」と申し出て、免許証を持参して帰社、翌日から社員さん達は問題なく業務に従事したそうです。
さて、わが、i3=ciccioのお話しです。
納車されて3ヶ月半。走行距離も5,000キロ弱となりました。結構走ったなと自分でも少しビックリ。ようやく慣れてきたと思っていますが、まだ未知の能力を持っているのではないかと期待しつつ毎日のようにワンペダルライフを楽しんでおります。しかし、今回は、<ちょっと・・・>と思っていることをお伝えしたいです。そして、自分で改善できるものであれば直したいなと考えています。
1.納車されて初めて家人を助手席に乗せた日。路地から大通に出たて、フッと家人を見るとなんとシートベルトをしていない!「なんでベルトしないの(怒)!!!」「だって、前のクルマみたいにピーッピーッ言ったりしないからこのクルマはベルトしなくても良いかと思っていた」と。まあなんという世間知らず。クルマに乗ったらシートベルトをするのは当たり前なのに。そういえばシートベルト不装着のワーニングは鳴らなかった。故障していると思って担当のセールスマンのKさんに報告しました。答えは「済みません。i3には、助手席のシートベルト装着センサーが装備されていません」と。これにはちょっとビックリ。でも、これは自分改善することはできない。
2.EVはシンプル。内装もシンプルです。メーターパネルとナビや車両情報、オーディオなどなどの情報を表示するコントロールパネルの向こう、フロントウインドウまでのスペースはほぼフラット。そしてそのダッシュボードの資材がプラスチックではなくてケナフ麻。従来の素材より30%軽く、麻が育つ間にCO2を吸収してくれるカーボンニュートラル。その素材にケナフ麻の繊維が見て取れる。しかし、しかしですよ。天気の良い日にこの繊維がキラキラしてフロントウインドウに反射してしまい、見にくくなるのです。この対処としては、日差しを反射させないようなアルカンターラみたいな布を張り込むのはどうかと考えています。でもアルカンターラは高いかな。内装屋さんに相談しよう。
3.ciccioのフロントウインドウは、これまで乗ってきたクルマの中で一番広いです。視界良好です。でも、夕刻に陽が傾くと夕日がこれでもかと差し込んできます。眩しがり屋のボクは当然サンバイザーを下ろします。あれっ?下ろしてもほとんど陽を遮れない。ウインドウの広さに対してサンバイザーが小さすぎるのですね。多分オプションで大きめのサンバイザーなどというチョイスはないので、市販の取り付けサンバイザーを足さなければなりません。現在ネット等でどのサンバイザーが良いか物色中です。
4.BMWのクルマのルーフには小さなシャークフィン状のアンテナが付いていますよね。ciccioにもルーフの後部にあります。ある日、そのフィンを後ろから見ると、中にネジが差し込めるようになっているではありませんか。これは?またまた担当セールスマンのKさんに電話。後日ねじ込み式の短いアンテナが届きました。しかし、このアンテナがかなり立ったような状態で、機械式の駐車場の高さ制限1,550mmより超えてしまうのです。知り合いの工場に行ってアンテナをちょん切ってしまおうと思ったのですが、ゴムでラミネートされたそのとんがりの中にはある程度の長さのアンテナ線が巻かれているのだから、切らない方が良いという結論になりました。ねじ山に合う半分くらいの長さのアンテナが無いか探しております。
5.事務所から帰宅する途中の三車線の幹線道路を夜間に走行中のこと。助手席側から閃光が走ったのです。バイクか自転車が突然追い抜いたのかと思いヒヤリ。しかし、バイクも自転車も居ない。しばらくして再び閃光が・・・。何かミステリーゾーンにでも迷い込んでしまったのではないかと背筋が寒くなった。その後も、何度となく不思議な閃光を確認することになったのです。信号で停車中に左に視線を向けた時!光ったのです。確実に光った。何が?それは、リヤドアのオープナー。
銀にメッキされているドアオープナーが反対車線のクルマのライトを反射させていたのです。分かってみれば、本当にたわいも無いことだったのですが、まだ車幅の見切りもはっきりしていない当時には、車内の閃光には、本当にびっくりしました。このドアオープナーは、もっと艶消ししにした方が良いと思います。いまは、その閃光にも驚かなくなっていますが・・・。
実は、この他にも改善したいなと思っている点があります。それは、又の機会に・・・。