ciccioがマッチョに変身
何かと、<早まる>が流行っています。
流行りという表現は正しくないかもしれませんね。流行りとは、人間が起こす現象であって、ボクが言いたい<早まる>は自然の成せるワザ。まあ、何を言いたいかと申しますと、季節の移りが例年に比べて早いのではないでしょうか?です。
桜の開花も早かったですよね。特に自宅前の公園の桜、それも一本だけ桜前線の予報より2週間ぐらい開花が早かったのです。この一本だけ他の桜が開花した時には葉桜になっていました。そして、4月中旬に気温が25度になったこともありましたよね。そして、そして、梅雨ですよ。先日、仕事で九州に飛んできました。5月の清々しい空気を満喫したかったのに、沖縄と九州地方が記録的な早さで梅雨入りをしていたのです。豪雨と濃霧のお出迎えには閉口しました。荒天のためイベントが中止されてしまうのではないかと、ヒヤヒヤしてしまいましたが、幸い中止は免れました。
でも、悪いことだけではありません。それはわがciccioに関して。気温が暖かくなるにつれて、ciccioはトレーニングもしていないのにマッスルを増しています。EVは、電池で走る。そう、電池の性能は、年中同じではないのです。ciccioが我が家に来た昨年の12月半ばと同じくして北陸地方が豪雪に見舞われたのをご記憶あると思います。豪雪で高速道路に立ち往生してしまったEVは、低気温によって電池性能がどんどんと低下し、充電もできなくて、本当に立ち往生してしまったそうですね。そのニュースを聞いていた家人がぽつりと「ということはウチのあれもダメ、ということ?」
嘘は言えません。「ハイ、そうです。でも、関東ではこのようなことが起こるのは稀だから」と答えるのがやっとでした。北陸地方にお住まいの方は。ご愁傷様でした。
しかし、わがciccioには、レンジエクステンダーという秘密兵器が搭載されているので、心強いです。
コンピュータのモニターに向かい合って、検索を開始し、電池、バッテリーについて調べました。ありました、ありました。ミシガン大学のエネルギー研究所のディレクター、アナ・ステファノポウロウさんによれば、バッテリーが好む温度帯は16°C から27°C。人間が好む温度帯に近いのだそうです。そして、4°C以下、46°C以上だとパフォーマンスが下がるそうです。これも人間に近いですよね。ステファノポウロウさんは、冷寒時(地)におけるEVの航続距離は温暖時(地)に比較して20%短くなってしまうというデータがあります。逆もありということ。
ボクは、ciccioの充電毎にデータを記録しています。寒い時期と暖かくなってからの航続距離燃費を比較してみます。メーターパネルに表示されるインフォディスプレーに表示される平均燃費(電費)を利用しました。ボクは、100kmあたりの平均電気使用量(000kwh/100km)を表示しています。
1月から3月半ばまで(暖かくなり始めるまで)
=16.77kwh/100lm ①
3月半ばから5月半ばまで
=13.78kwh/100km ②
今年100kmを走るために使用した平均電気使用量を・・・②÷①≒0.822
ステファノポウロウさんの示したデータに近い結果が出ました。寒い時期から暖かい時期になって18%ほど燃費が良くなっています。特に意識しなくともデータは正直であるということですね。もう少し暖かくなるともっともっと燃費は良くなるのでしょう。人間に例えれば、筋肉が増量したような、体力が増たと同じですね。
冷寒時(地)では、充電や回生ブレーキ時にリチャージにも影響が出るそうです。電池自体のパフォーマンスが下がっているので電気の回生量が減るし、充電、特に急速充電では充電に制限がかかるということもあるそうです。ボクはまだ急速充電の経験がないのでわかりませんが、そうなのでしょう。毎回自宅の充電器でだいたい一晩かけて充電しています。ciccioには装備されているかどうかは定かではないですが、寒い時期のEVを始動させる時バッテリーを温める機能を装備している車両があるそうです。そのためにバッテリーの残量を20%くらい残しておくことをお勧めしていますとのこと。また、寒い時にモーターに大きなパワーを出力させようとすると暖かいときより大きな電気量を必要とするので、無闇にアクセルを踏まず、優しく走る方が良いそうです。内燃機関エンジンの暖機と同じようなケアが必要ということですね。
ciccioに関してまだわからないことがいろいろあるのでチャンスがあればBMWさんにお聞きしたいと思っています。今回のバッテリーのあれこれにも質問させてもらいたいです。